宮城県富谷市で、仙台郊外の通勤用ロープウェイ構想が進んでいるというニュース。
【宮城】仙台郊外に通勤用ロープウェイ構想 富谷市が25年度調査 – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC10BEJ0Q5A110C2000000/
秋田市にも都市軸に自走式ロープウェイ「Zippar(ジッパー)」を導入できないかと考えてしまいます。具体的に言うと、新スタジアムも整備される八橋あたりから県庁市役所を通って秋田駅、そして大学病院や日赤病院、御所野や秋田空港方面へ。
あるいは土崎や新屋、牛島、御野場方面でもいいです。東西や南北の幹線系交通を鉄軌道系で可能なら無人でやれれば。
竿燈大通りあたりに通すとなると、「竿燈が引っかかる!」と批判されるかもしれませんが;;;


Zipparは普通の都市型ロープウェイと異なり、分岐が可能なため、多様なルート設定ができるのが大きな強みです。また、自走型なので途中に駅を作りやすく、利用者の利便性も高い。さらに、自動運転技術を採用しているため、運転士不足の課題を解消しながら高頻度な運行が可能です。
加えて、Zipparは従来のモノレールと比べて約1/5のコスト(15億円/km)と短期間(1年)で整備できるため、他の鉄軌道系と比べても圧倒的に導入しやすいのが特徴です。また、キャビンはXフレーム構造を採用し、安全性と快適性の両立を実現しています。都市交通として非常に柔軟で、秋田市の交通課題の解決策の一つとして検討に値するシステムです。
※Zipparの写真はプレスリリースから引用。
Zip Infrastructure株式会社 – 都市型索道(ロープウェイ) Zippar
https://zip-infra.co.jp/
秋田市に適した鉄軌道系公共交通とは?
秋田市に鉄軌道系の公共交通を導入するなら、以前書いた奥羽本線や貨物線へのLRT(LRV)混走が理想だと思います。ただ、それが難しい場合…既存路線への乗り入れを考えないのならば、ビスタライナー®やIMTS(自動誘導式バスシステム)も検討に値します。
その中でも、Zipparの強みは整備のスピードとコストの安さ。市中心部を循環するルートなら約180億円、秋田空港まで延伸すると約300億円ほどで整備できる可能性があります。しかも、鉄道などに比べて短期間で導入可能なのも大きなメリットです。




まずは「ぐるる」北ルートの整備を
とはいえ、まず着手したいのは市街地循環バス「ぐるる」北ルートの整備です。天徳寺の茅葺き屋根や総門、山門と続く参道の雰囲気は素晴らしく、インバウンド客に「見つかれば」大きな観光資源になる可能性があります。如斯亭と合わせて回遊ルートを作れたら、さらに魅力が増すでしょう。
例えば、
- 秋田駅→通町 → 附属校園 → 秋工 → 天徳寺 → 如斯亭 → 秋高 → 秋大→秋田駅
といったルートをぐるる北ルートとして整備できれば、市民の足としても観光資源としても大きな価値が生まれそうです。


使いにくいエリア交通の見直しも
また、現在のエリア交通の使い勝手もまだまだ実験段階ですが、これから見直していきたいと考えています。
特に、運行日時と時間が限られており、早朝や夜間の利用が難しいこと、予約の柔軟性が低く、直前の利用が難しい点が挙げられます。また、支払方法も現金のみでシニアアキカが使えないなど、利便性が低い。
月額料金や割引制度がなく、頻繁に利用する人にとって負担が大きいのも課題です
例えば、大阪市などで導入されているオンデマンドバスは、アプリで配車し、最適なルートを自動で選ぶ仕組みになっています。運賃自体は秋田市のエリア交通と大差ないものの、月額料金や1日乗車券といった柔軟な料金体系が用意されており、決済にアプリやクレジットカードも使えるなど、利便性は雲泥の差。
秋田県内でも同様の取り組みが始まっています。仙北市角館エリアでは、オンデマンド交通「よぶのる角館」が運行されており、予約があった際に運行する乗合交通サービスとして、観光客や地域住民の移動手段として活用されています。また、大館市では「mobi(モビ)」というオンデマンド交通サービスが提供されており、アプリや電話で呼び出すと最適なルートで目的地まで送迎してくれる仕組みになっています。
どうせなら、こうした新しい交通システムの導入も積極的に検討していきたいところです。


未来の秋田市の交通へ
秋田市にどんな形の新しい交通を導入するのが最適なのか、まだまだ議論の余地があります。ただ、都市の利便性向上のためにも、将来を見据えた交通インフラ整備は避けて通れません。
皆さんは、秋田市にどんな交通があればいいと思いますか?ぜひ、意見を聞かせてください!
コメント