全国の県庁所在地のなかで、46番目に中心部がスカスカという秋田市。
最下位は富山市らしいですけど、LRTが走り、歩行者が戻って来つつある富山市より秋田市が上には見えないので、おそらく統計のあやみたいなものでしょう。
その秋田市は外旭川に「将来のまちづくりを見据えた官民連携によるモデル地区を整備する」としています。
でも将来を見据えたら、今、開発されていない地域を新しく開発すること自体が間違い。
モデル地区は作らないことこそがモデルとなるはすなんですよね。
あるいは中心市街地や既に開発した御所野地区でやればいい。御所野まだまだスカスカのところありますから。
おそらく市役所の中の人も分かっているけど、上から言われて仕方なく「モデル地区」とやらを作ったのでしょう。
もうなにが目的なのかさっぱり分からないですもんね。
で、「外旭川イオン」構想だが、これはやめといた方がいいとは言わないけど、騙されてませんか?とは聞きたい。
例えば「ベトナムの地方都市にその地域の色々が見られるテーマパーク型のカルフールが出来ました」と聞いて、わざわざ観光に行くだろうか?
今、イオンは秋田にそういうものを作るとしています。
ホントに国内外から集客できるテーマパーク型の大型商業施設を少子高齢化が進み、国際線も就航していないような秋田に作ると思う?イオンの株主は、そんな投資を判断する経営陣は、速攻で訴訟モノでしょう。
銀行が許すか?許さないと思う。
クルーズ船の客目当て?そういう人たちが郊外のモールで買い物する?
自分だったら、その街の名所・旧跡とともに、その街らしい昔からある街並みをみたいと思う。
穿った見方をすると、テーマパーク型の大型商業施設を作ります、街づくりのモデル地区をやりますと言うのは、市街化調整区域を解除させるのが目的で、最初に商業施設だけ作ったら、あとはちょっとだけアリバイ的に何か併設の施設をチョコチョコっと作ったら「採算性を検討した結果…」とか言って、羊頭狗肉なよくあるモールになるんじゃないのか?
BMXやスケートボードの出来る施設なんてのも言ってるけど、もう作る前から暫定利用の閉鎖前提っぽい施設じゃないの…
今、外旭川イオンの構想に「千載一遇のチャンス」とばかりに飛びついている人たちは、かつて40万都市を夢見て、秋田新都市として御所野ニュータウンに突き進んでいった人たちと被って見えてしまう。本当に冷静に未来を見ているのだろうか?
旭川、岡山、仙台、京都、、、イオン自身も中心部立地型のモールを増やしている。
中心部立地型ではダメなのだろうか?
テーマパーク型としても沖縄のライカムより力が入るのだろうか?
幕張イオンのようなスゴイもの作れるのだろうか?
しかもスペースワールド跡地の巨大開発構想もこれから取りかかるわけで、どう考えても国内外から集客ならそっちだ。
それが途中から流行のCCRCを絡める形に計画を変更してきた。
今回の計画変更で、やや現実味が出てきたなという印象はある。
以前よりはマシ。
これ市民はちゃんと知ってるのかなあ。
なんか外旭川イオンが出来ると、バスケットのアリーナやスタジアムまで出来るんでしょ?くらいの理解の人もそれなりにいそうだけど…
そもそも、イオンにがっちり握られたCCRCに住みたいか?っつうと、かなりビミョー。
県外からの移住者はそんなにいないだろうね。歳取ってから、わざわざ縁の無い街の外れなんかに住みたくないだろうし。
新しいプランを見ても、前のプランを見ても、一年のうちの1/3くらいは雪の中っての分かって作ってるのかなあ???というもの。
いずれ、なにか「それっぽい」流行りのものをいれれば納得してもらえるんでしょう、、、といった感じがしてしまう。
そしてサッカースタジアム。
イオンが1/3くらい出してくれると言うけれど、観戦の前後の買物、食事、ひいきのチームが勝ったの負けたので呑むお酒。
全部イオンになってしまいかねないわけで、残り税金2/3をかけて作るサッカースタジアムが一つの企業のためだけにあるのはやっぱりおかしい。
一度、作ったスタジアムは50年くらいは使いたいところ。30年くらいでイオンが撤退したらどうするんだろう?
そもそもアクセスも大変。
秋田駅からのシャトルバスは横山金足線経由?
泉外旭川駅は電車が1時間に1本もない時間もあるけど…で、そこから歩く???
いろいろ無理がありそう。
私はサッカースタジアムは既存の八橋地区。あるいは向浜地区、手形の秋大グラウンドだって隣接するJR社宅の用地使えば作れるはずなので、もう一度そういったところを検討してほしいし、費用が2倍かかろうとも50年先を見据えた街づくりを考えるなら多少線路を剥がしても駅の東口に直結しても面白いと思う。せめてノースアジア大学周辺でもいいかもしれない。
そんなわけで、イオンは賛成、外旭川以外なら。
スタジアムも賛成、外旭川以外なら。
それが私の今の思いです。
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